大協産業は豊富な経験と実績を持つ物流システムのエキスパートです。
今のシステムをもっと効率化したい。工場システムのランニングコストを減らしたい。最新のシステムで生産性を向上させたい。等々物流や工場のラインのさまざまな悩みを解消します。

事例紹介:大協産業は、お客様のこんな悩みをこうやって解決しました。

住宅設備機器製造メーカーの例

自動組立工程の時に起こる袋ナットの取り付けの不具合を解消したい!

課題

住宅の設備機器製造メーカーのお客様から「水栓金具の自動組立工程の時に起こる、袋ナットの取り付けの不具合を解消したい」とのご相談を頂きました。
具体的な課題としては、「袋ナットのネジ山なしの不良品の混入」、「ナットを上下逆に取り付けてしまう」、「品種違い袋ナットの判別エラー」などが挙げられました。
その他詳しくヒヤリングや現場調査をし、主だった原因を探っていきました。

原因

●検査カメラの精度低下
自動組立工程において自動機に組込まれた検査カメラにて袋ナットの良品・不良品・逆向き流れを識別しているが、検査カメラの使用年数が10年以上経過しており精度が落ちている。
●光の干渉
工場内レイアウト変更により自動機の設置場所が窓側に移動したため、光の干渉を受けやすくなり、カメラの識別精度が低下している。
●残留ナット
袋ナットは品種ごとにロット単位で自動機に投入し、設定切替は操作盤にて手動で行っているが、時々パーツフィーダーに品種切替前の袋ナットが残っている場合があり、品種違いのものが混入する場合がある。

対策方法

検査カメラの更新

検査カメラの識別能力の限界を解消するべく、検査カメラを更新しました。結果、画像処理機能の向上、処理速度の向上、検査項目の組み合わせの多様化が実現でき、検査精度が飛躍的に向上しました。

カメラ格納用の暗室を設置

光の影響を無くすために、特別に黒色の囲いを用いて暗室を設置。また光源はLEDバー照明を用いることにより、長期間安定的に使用することが出来るようになりました。

検査可否の検証レポート

お客様よりワークをお借りし、すべての検査が1台のカメラで可能かどうかの検証を実施。検証結果のレポートをご提出いたしました。検証結果に基づき、検査可能の判断の元、お客様より現場でのカメラ調整のご依頼を頂きました。

計測方法

エリア位置計測

計測領域内で任意方向にスキャンを行い、濃度の変化している箇所をエッジとして検出します。

エリア計測

カメラで撮像した画像を2値化(白黒化)します。2値化箇所の指定した白色・黒色の面積を計測します。

対策後の検証結果